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2007年1月14日 (日)

第8回西荻ブックマーク 映画『第七官界彷徨 尾崎翠を探して』上映会

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1/13 13:30
上映会場に赴くと、浜野佐知監督自身が映画「こほろぎ嬢」のチラシを配ってました。まさか監督本人がいきなりいらっしゃるとは想像していなかったので、手渡されて、まじまじと監督を見てしまいましたよ。トレードマークの丸い黒眼鏡の向こうで監督は笑ってました。

 14時から、開演。
 映画は、現代と物語「第七官界彷徨」と尾崎翠の生涯のパートにわかれていました。この三つがシャッフルされた構成になっています。尾崎翠の生涯のパートは過去にさかのぼってゆくのでとまどいましたが、この構成がのみこめてくるとそれほど違和感なく映画にはいってゆけます。

 小野町子の赤いちぢれ毛とは、ああいう髪型なのかな、とか柳浩六氏は僕が描いていた人物とかなりちがうな、とか細かいイメージの違いはありましたが、新しい尾崎翠像を世に出すという意図は成功していると思いました。
 ラストの鳥取砂丘の場面は構図としてとてもよかったです。

 上映終了後、監督のトークショーへ。
 著作「女が映画を作るとき」をすでに読んでいるので、監督の経歴や尾崎翠と出会ったきっかけはすでに知っていました。尾崎翠の作品は「こほろぎ嬢」から読まれたこと、はじめは尾崎翠をたとえば佐藤亜紀さんと同世代の作家さんだと思っていたことなど興味深かったです。

 ふたつの怒りがこの映画を作らせたこと。ひとつめは、ピンク映画300本を30年かけて撮っていたにもかかわらず、それが日本映画としてはカウントされず、女性監督としてみなされていなかったこと。もうひとつは、創樹社の尾崎翠の評伝があまりにも偏った見方によって書かれているため、新しい尾崎翠像を世に出さなければ、と思ったこと。
 僕も創樹社の全集で読んだあの評伝はとても杜撰だと感じていたので、これには同感でした。

 ラストシーンの鳥取砂丘を撮るために、ヘリをチャーターした話、その資金調達までのいきさつは著作で読んで知っていましたが、改めていい話だと感じ入りました。

 最後は質疑応答2件。そして、監督から今後撮る映画についての話がありました。
 
 この日、マイミクもたくさん会場に見えていたようですが、僕がぼけぼけしていたせいか、直接声をかけていただいた凸凹さん以外は気がつきませんでした。

 会場を出たのが、17時前。このあとですぺらへ向かいます。

映画「第七官界彷徨 尾崎翠を探して」
http://www.7th-sense.gr.jp/

西荻ブックマークでの上映会。
http://blog.so-net.ne.jp/gardenia/2006-10-12

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