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2008年2月16日 (土)

武田泰淳『十三妹』

十三妹(シイサンメイ) (中公文庫) Book 十三妹(シイサンメイ) (中公文庫)

著者:武田 泰淳
販売元:中央公論新社
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 表紙挿絵は鶴田謙二。

 十三妹対白玉堂。
 最強女侠の十三妹とイケメン義侠の錦毛鼠こと白玉堂の対決。
 白玉堂が十三妹の耳かざりを斬って落とす場面が秀逸。これをやってのける白玉堂のつらにくさがいい。
 ラストは一大決戦を前にして、中途半端な印象があるのだけれども、それでも切ない雰囲気でした。
 萌え系十三妹が読めますw

 しかし、改めて読んで思ったのは、武田泰淳は白玉堂好きだね。
「ねずみの話」の章を読むとよくわかる。武田泰淳がネズミ年生まれだからというわけでもないでしょうが。たしかにねずみを名乗るイケメンヒーローは古今東西でもまれな存在かもしれません。
 強いのだけれども、やたら傲慢で、なんでも自分がいちばんではないと気がすまず、まわりをつねに騒がせている困った人物なんだけど、なぜか憎めず、義侠心も持ち合せているという、白玉堂という破格の人物造形がなかったら、あるいは今日の武侠小説の隆盛もなかったかも知れません。 

 十三妹の清の時代に、実際には700年も前の宋の時代のヒーローを引っ張ってきて、対決させるという発想がすごい。
 包裁判官も展昭も出てきますが、この作品では展昭は出番も少なく、活躍も特にないです。

「女賊の哲学」も読もう。

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