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2008年8月29日 (金)

京都イベントレポ(その4)ラスト

8/24 18:00

 五十嵐さんが花園駅までの道のりをご存知だということで、導かれて移動。五十嵐さん、輝いています。藁人さんと話す。きれいな夕焼けを見る。なぜかいちばん若いふたり(秋山くん、幽明くん)が最後尾だった。

 二条駅。されど、秋山くんは実務的であり。

 京都駅。五十嵐さんは、ここでおわかれ。来月の集会の告知とともに、エスカレーターに消えてゆきます。このあと、このときの五十嵐さんを何度思い出したことか。

 せっかく京都に来たのに、京都らしいものを食べていないという意見が多く、駅前で見つけた京野菜のお店に入る。「いいですね」と僕と幽明くんの声がきれいにはもった。

腑楽さん・秋山くん・仲町六絵さん・じゅりんださん
海百合さん・そえ・藁人さん・幽明くん

 というかたちで座る。当初は勝山さんと秋山くんの位置が逆だったのですが、それでは腑楽さんが女性陣に囲まれてしまうことになり、それはあまりにモテが過ぎるであろうという意見から、勝山さんはこちらになった次第。
 こちらのテーブルでは、勝山さんを中心に盛りあがります。思えば、この四人はかつて西荻での宴でも席が近かったのです。
 京野菜おいしかった。
 僕が「夢姫は」と夢乃さんのことを口走ると、「夢姫だって、きゃあ」とからかわれる。海百合さんの吉祥パワーを享受。

 隣の席では、腑楽さんのモテオーラを増長させつつ、秋山くんと仲町さんがなにやら親睦を深めていた。

 腑楽さんと勝山さんの新幹線の時刻が迫ってきていたので、20時半ほどにおひらき。お店を出て、京都駅に移動。僕は恥ずかしながら小銭が足りなく、秋山くんに1,000円お借りしたかたち。おぼえておかねば。

 このたびの怪談大賞を「鳥の家」で優秀賞を受賞なされた仲町六絵さんとお話しする。思ったとおりの方でした。ずっとお会いしたかったのです。あ、いえ、勝手に、ほんと一方的に勝手に作風が似ていると錯覚しておりまして。
「そえさんの(吸血鬼作品の)「闇にうごめく」とはどのようなお話なんですか」信号待ちをしながら、仲町さん。
 おお、僕の作品なんて存じてくださっていて、光栄です。
「ギリシアの古代の吸血鬼をイメージして書いた作品です」
 僕もいってみます。「じつは、週刊てのひらの対の妖で、僕は仲町さんと対になるものと妄想しておりまして」夢でしたが。

 京都駅改札前にて、おわかれ、秋山くんと仲町さんは大阪に戻られます。このふたりは、翌日に、仲町さん優秀賞おめでとう会をされたそうな。

 お名残惜しいわたしたちは京都駅のプロントにて、新幹線の時刻まで、お話。岩里さん、幽明くん、じゅりんださん、そえの四人。
 途中、腑楽さんより、新幹線遅れているよー、というメールが届く。む、これは急がないといけないかな。
 そんなわけで、悲しくも早めに切りあげて、切符を購入する。

 改札前にて、じゅりんださんとおわかれ。
おれ「でも、またすぐ、お会いしましょう」
じゅりんださん「はい。ぜひ、またすぐ」
 てのひらー、らしくてのひらをあわせて、ハイタッチ。
 (T-T)人(T-T)
 このあとも、新幹線が止まったりといろいろたいへんだったのですが、なんとか無事に帰着できました。このときのお話も機会がありましたら、書きます。
 じつにいろいろなひととお会いできて、楽しい京都イベントでした。
 みなさん、また近日、お会いしましょう。

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2008年8月28日 (木)

京都イベントレポ(その3)

 8/24 14:30

「小さな小さな怪談の宴」
 てのひらまわりだけかと思いきや、結構子連れのお客様も多く、一般の方も多い模様。これには東さんも想定外だったらしく、はじまってからいささかあわてて「てのひら怪談」の説明などもあわただしい印象ながらもありました。お客さんの反応もいまひとつだったので、これはいささか告知がうまくいっていなかったのでは。

 僕はヒモロギさん、海百合さんの近くでした。黒さんと田辺さんがうしろに。田辺さんは衣装が肌の見えているところが多いので、まぶしくて目のやり場に困りました。山下画伯はスケッチブックになにやら描いておられました。

 田辺さんがお化け屋敷ゆきたい、とのことで、有志も募ったりしたのだけれども、時間がなくて結局いけなかった。

 宴の始まり。東さんが司会。加門さん、福澤さんが並びます。そのお隣に、森山東さん、超短編代表のタカスギシンタロさん。
 話題はやはり、というべきか、先日結果発表され、選考のようすもアップされたbk1の怪談大賞についてです。会場にはbk1の方もいらしてました。ポプラ社の斉藤さんもおられます。

 選考レポでの激怒ぶりがきいたのか、すっかり怖いひととしての印象が定着した加門さんですが、詳しい説明がなされます。700を越す作品のなかからの短期間での選考のたいへんさが、語られます。選考会直前に気絶しながらおこなった東さん、遠くから駆けつけてくれた福澤さん、まことに頭が下がります。

 途中から、平山さんも参入。こっそりbk1の怪談大賞に応募していた話題が出ます。選考では「平山作品の影響を受けすぎで、オリジナリティに欠ける」と評されてしまった由。平山さん苦笑い。昨日の宴のカメレオンのよりちゃんのお話といい、この二日間で平山さんのファンは急増なのでは。

 平山さんが、次があるために退場され、われらが勝山海百合さんも呼ばれて壇上にあがります。著作の宣伝なども。それにしても初の単著が出たばかりとは思えないほどの落ち着きぶり、ベテラン作家のなかにあってもこの貫禄ぶりはどうでしょう。

 途中、bk1の怪談対象の今後についての重要なお話なども出ました。本を買わせていただきます。
 今回、優秀賞を受賞された超短編出身の白縫いさやさんについても言及がされます。タカスギさんから白縫いさやのご紹介。超短編とゆかりが深いかたでは、松本楽志さん、不狼児さんのお名前も出ます。

 宴の一部が終わり、一般客が退場されたあと、関係者のみで二部がはじまります。壇上には、黒さん、田辺さん、勝山さんが並ばれます。総合司会は一部より続いて東さん、副司会として門賀さん。

 話題はasta*でも出たてのひら作家よりデビューしたみなさんの近況など。蛙のかぶりものをかぶってしまう田辺さん。超短編がらみの話題も出ます。
 伸縮怪談の優秀作の発表。勝山さんの作品も入っています。

山口萩雄「落花」
勝山海百合「マコの恩返し」
金子みづは「波間で、手を振るように」
亜紅「空気の違う人」
告鳥友紀「歯のある日常」
行一震「闇の奥の階段」
坂巻京悟「万年氷」

 勝山さんの作品は、ヒモロギヒロシを意識した向きもあるそうです。
 ヒモロギさんも壇上にいてもおかしくはなかったぞ。

 書いても構わないと思いますが、山口萩雄とはタカスギさんの変名です。
 田辺さんも、巫女好きとしてヒモロギさんをライバル視しているという話も。巫女さんも最近はおかしなファンもついて、警備も厳重になったのだそうです。巫女になるにも年齢制限があるという話から、熟女とは幾つからか、というそれはそれで興味深い話題にもなりかけましたが、脱線しているということで本題に戻りました。まあ、本題といっても巫女萌えの話題ですが。ちなみに東さんには巫女属性は皆無だそうです。小声でいいますが、僕も巫女好きです。ヒモロギさん、田辺さんには遠く及ばないですが。

 山下昇平画伯も途中より加わります。壇上に手首のオブジェが。賞賛の声が。でも、山下さんからしてみれば、文章にして怖さをあらわせる作家のみなさんのほうがすごい、というご意見でした。

 ほかにも、書き手としては、短いものと長いものはどちらが得意か。という門賀さんからみなさんへ呼びかけ。圧倒的に短いもののかたのほうが多かったです。
「では、長いもののほうが得意というかたはおられますか」
 ちらほら手が挙がります。恥ずかしながら僕も挙手してみます。
 違和感ありげな門賀さん。「では、長いもののほうが得意なのに、どうして掌編も書かれるのでしょうか。そのあたりひとりひとり、うかがってみたいと思います。お名前とご意見を聞かせてください」
 えっ、そう来る。そうとわかっていたら、手を挙げなかったものを。おろおろ。挙げられたのは四人みたいです。うろたえていたので、最初の方がどなたなのかおぼえていません。すみません。
 前のほうから、答えられてゆきます。GIMAさんこと中島さんも答えられます。じぶんの番が来ても頭のなかはまっしろなまま。もともと僕はアドリブに弱いのです。
「では次の方」
 そう呼ばれても、僕はおろおろしてます。
「添田さんですよ」
 壇上より、門賀さんが、にらんで、いえいえ、見つめておられます。
 僕はろくに口もまわらないままに、名乗り、おたおたと答えます。反応があまりないところから察するに要領の得ない答えだったのでしょう。
 おおむねこういう答えをしたかったのですが。

・「てのひら怪談」以前から、オンライン上に発表していたときより、掌編から長編までを自分は書いていた。
・掌編も短編も長編も読むのも書くのも好きである。しかし、書くのはいずれにおいても大いに未熟である。
・それでも、掌編においては掌編でしか、長編ならば長編ならでのよさと特色があり、それぞれの長さでしか、表現できないものもきっとあると信じている。
・そうした長さによる、文芸の特色を今後も追求してみたいと思っている。

 うーん。これだけのことをその場で理路整然といえていたら、僕の人生もきっとこれまでちがったものになっていたことでしょうにw
 ただ、100枚で長いとか最長とかいわれると、やや違和感をおぼえます。
 このあたり、いずれ稿を改めて考えてみたいと思います。

 そのあとは鈴子さんから颯爽とした回答が。挙手された4名のなかではいちばん溌剌と答えられていたのではないでしょうか。

 質疑応答。威勢よく秋山さんが挙手されます。かつて西荻でのイベントでも真っ先に手を挙げられてたすがたとかぶります。
 そのあともいくつかのやりとりが。

 宴がはねたのちは、ぐっとくだけた感じでくつろぎます。山下さんとタカスギさんをお引き合わせて、暗躍してみます。山下さんが書かれていたのは、お店のPOPでした。ああ、あれ山下さんの手によるものだったのですか。五十嵐さんにたなかなつみさんを紹介していただく。吉野あやさんとご挨拶。6歳の息子さんが今回のbk1怪談大賞にも応募されたのだそうです。なんとも。 色白美青年で指先もきれいな腑楽さんのそばには女性が集まってきていました。僕は鈴子さんにいまのブログを教えたりして、久闊を叙してみたり。山下さんのTシャツを着た岩里さんはみなさんに栞を配っておりました。勝山さんは、作品の表紙がプリントされたチロルチョコを配っておられます。

 会場を出ると、高原夫妻登場。佐藤弓生さんは黒猫のお面を頭にかけていました。なんともかわいらしい。タカスギさんと引きあわせたりします。弓生さんは、ヒモロギさんの怪談大賞の佳作入選作「トロイの人形」がたいへんお気に召したそうで、ヒモロギさんに熱を込めて、お話をうかがってました。周囲も含めて、盛りあがってました。僕は勝山さんからサインをいただいたりしました。為書きには頼んだわけでもないのに「そえタン」とあります。見せびらかして自慢します。「おおっ、めっちゃフレンドリーではないですか」

 そのあとは、帰還組と第二部イベント参加組、今日は京都にお泊り組みにと別れます。

(つづきます)
【門賀美央子さんより、記述のまちがいを指摘されまして、一部訂正しました】

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2008年8月27日 (水)

京都イベントレポ(その2)

8/23 21時過ぎ
 JR京橋駅到着。
 大阪は9年ぶり。京橋ははじめて。

 秋山真琴くんたちのいるホテルへ。僕にとっても今夜の投宿先であります。

 秋山くんとりっちーこと言村律広さんとしばしくつろいだのち、回廊組を迎えに京橋駅に。雨が降っていたのでホテルのフロントで傘を貸してもらう。

 都合があってすぐに合流できず、秋山くんとマクドへ。小川未明の話などする。
 いまごろ京都ではなにが起きているのだろうか、と気になり、幹事をなされている立花腑楽さんにお電話などしてみる。驚愕の事実はまだ告知されていないとのこと。でも、向こうは向こうで盛りあがっているそうな。秋山くんと腑楽さんも話す。

 駅前にて合流。加楽幽明くん、蒼ノ下雷太郎さん、遥彼方さんたちと合流。もうひとりの女性の方はごめんなさいだけど、失念。
 遥さんは、体力的にきついそうで、残念ながらこの場でさよならになりました。

 ホテル着。
 バーボン、梅酒、ウーロン茶と大量なスナック菓子を並べて朗読会開始。失礼して僕はビールを。
 テキストも並べられます。

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「そえさん、乗り乗りですねー」と言村さんに指摘される。
 そんな言村さんはノートPCに朗読会のテキストを入力されていました。
 以下、言村さんの作成されたリストを丸写しさせていただきます。すみません。

添田健一
「中国怪奇小説集」岡本綺堂
開会の辞

秋山真琴
「戦争の物語」ロード・ダンセイニ
敵襲に備えて

加楽幽明
「てのひら怪談 百怪繚乱」
「マシロのいた夏」堀井紗由美

言村律広
「プログラミングでメシが食えるか!?」小俣光之
おわりに

蒼ノ下雷太郎
「とるこ日記」
Vol. 1

添田健一
「中国怪奇小説集」岡本綺堂
女侠

加楽幽明
「てのひら怪談 百怪繚乱」
「迷路事情」我妻俊樹

言村律広
「独習C#」
はじめに

蒼ノ下雷太郎
「紅蓮」ガゼット
歌詞

秋山真琴
いびき

 いびき、って。おつかれな秋山くんは途中で沈没。
 岡本綺堂は青蛙堂主人(田辺さんのことではないよ)の百物語の開会の辞です。
「女侠」は心に残るいい作品で、このよさが僕の朗読なんかで伝わるだろうかと不安だったのですが、読み終えてすぐに言村さんから、コメントをいただけて、うれしかったです。
 幽明くんはてのひら怪談を3冊持参していました。著者のみなさんからサインをもらうのだそうです。

 就寝。

 予定通りに9時起床。京都へ移動開始です。
 寝屋川をはじめて見た。

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 京阪電車で移動。
 大阪からいつのまにか京都へ。京阪電車とはよく名づけたものです。

 四条。鴨川。

 三条通りを歩く。3年前も歩いた1926年ビルやアスタルテ書房も間近に見ながらつつと移動。この時間ではCAFE INDEPENDENTSもアスタルテ書房もやっていなかっただろうけど。

 微妙に迷いつつも、昼食予定地に到着。地図を信じることは大切だ。

 イエモンサロン。お茶の「いえもん」です。

 食事。シンプルなんだけど素朴にうまいです。
 胡瓜が胡瓜の味で、人参が人参です。豚肉もうまし。きっと大事に育てられて、よいものを食べさせてもらっていた豚さんなのでしょう。

 本日のお茶はかぶせ茶です。これまたお代わりがとまらないくらいに5人で呑んでしまう。
 このお茶のためだけに京都に住みたいくらいです。

 2階には展示が。京都だけあって扇子の趣がよし。911626904_4 911626904_27_2

 あっというまに1時間経過。ときの過ぎるのが早い。 大垣書店に寄り道しつつも、二条に移動。嵯峨野線で太秦へ。
 言村さんと蒼ノ下さんは残念ながら、ここで別行動。

 タクシーで映画村へ。
 幽明くんは昨日のイベントに来るつもりで来られず、昨日のチケットでも入村できますかと受付できいてみたところ、あっさり、いいですよ、とのこと。やっぱり聞いてみるものです。

 映画村入村。
 お化け屋敷に行きました。お化け屋敷なんて子供のとき以来。
 並んでいると、ものすごい悲鳴が何度も聞こえてきます。そんなに怖いのか。

 中へ入ると薄暗い屋敷内は造形が細かいところまで造られていて、いい雰囲気。ところどころに、ゆきだおれになったと思しき死体の人形がさりげなく横たわっていた。
 白髪を振り乱して追いかけてくる役者さんに、僕も悲鳴をあげたりする。いい歳して。
 われわれの進み具合が早いので、アナウンスで注意されたりもした。看られているのか。それはそうか。

 格子張りの土牢や血飛沫の舞った屏風や障子がいかにも壮絶。
 壁に埋め込まれたと思しき死体の腐乱した手足や骨が飛び出ていた。

「知っているひとに会わないね」
「いや、うちらお化け屋敷いたし」

 なんていっていると、腑楽さんたち一行と出会う。五十嵐彪太さんもいた。
 腑楽さんより、判明した驚愕の事実の発表。「平山夢明さん、仮名でこっそりbk1怪談大賞参戦」なんという。でも福澤さんにはわかったらしい。

 寺小屋にゆく。岩里藁人さんと再会。ネット上ですっかりお世話になっているので、おひさしぶりな気がまったくしないのですが、お会いするのは西荻以来です。特製の栞をいただきました。みなさんに配布されてました。

 山下昇平画伯、日本物怪観光の天野さんの展示。Image1114 Image1115

   

   

   

   

 夢乃鳥子さんの受賞作品も展示されていました。荒俣さんがものすごく気に入ったというあの作品です。

 山下さんの作品群のなかには冷蔵庫がありました。下の扉からなにやら髪の毛とおぼしきものがはみ出しています。
 あけてみると、こんな感じ。ぎゃあ。大きい。生首が。

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 そして、ドアの裏側にはこの絵が。

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 なんと、これは拙作「食卓の光景」ではないですか。
 山下昇平画伯、感謝です。

 てのひら作家の島村ゆにさんと加上鈴子さんと会う。
 そして、おどろいたことに鈴子さんは僕を知っていました。
 以前、僕が運営していた書評とオンライン小説のサイトとリンクしていたとのことです。いろいろうかがっているうちに鮮明に思い出しました。なんと、9年ぶりではないですか。
「このてのひら作家の添田健一さんとあの書評サイトの添田さんは同一人物なんだろうかとずっとわたしは疑問でした」
 うわ、なんかドラマチックだ。
 僕が書いた、いまのところ唯一のSF作品「エレクトロニック・アニマルズ」のなつかしい話題も出て、赤面する。

 まさか、古い知りあいといっしょに本になっていたなんて。

 だいさんやじゅりんださんともお会いする。だいさんとは初対面。
 うわさのクトゥルー人形を撮影させてもらう。

 だいさんは12の目を持つ妖怪のお面を頭にかけていました。手作りなのだそうです。しかも、お子さんにせがまれて造ったとのこと。
 だいさんは、昨日、京極さんに作品を朗読されており、その縁で京極さんともお話して、このお面の話題も出て、「お子さんの将来が楽しみですね」といわれた由。なんとも。
 お面の名前は十二目(ひふめ)というそうです。名づけ主はじゅりんださん。そのじゅりんださんは狐のお面をかぶって、十二目のお面をかぶっただいさんとツーショット撮影をされたそうです。

 ヒモロギさんと烏本拓さん登場。イケメンふたりの登場と騒がれていました。

 山下昇平画伯も登場。どもです。田辺青蛙さんもいらした。マリンルックですか。いつもより肌が見えていて、まぶしかったです。

 ヒモロギさんと勝山さんの出たばかりの「竜岩石とただならない娘」を買いにメディア・ファクトリーのブースへ。途中で目玉おやじのプリントされたTシャツを着て颯爽と歩く門賀美央子さんに会いました。「今日は正装です」と目玉おやじをしめしつつ、急ぎ足で去りゆく門賀さん。
 ブースにて、吸血キッシーこと岸本さんにお会いする。初対面なのに「てのひら作家さんですね」と声をかけられる。
 本を購入したところでちょうど、ブースに立ち寄った勝山海百合さんがあらわれる。なんというタイミング。ヒモロギさんともども、竜岩石の表紙がプリントされた特製チロルチョコをいただく。竜岩石特製蔵書票の解説もしてもらう。著者本人から直直に教えていただけるとは、なんと果報者でありましょうか。なるほど、ライチとバナナなのですか。
 伸縮怪談の話も出る。

 そのまま、「小さな小さな怪談の宴」の会場である寺小屋に。
 すでに行列ができています。伸縮怪談のテキストをいただいて、ヒモロギさん、勝山さんとともに会場入り。

(つづきます)

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2008年8月26日 (火)

京都イベントレポ(その1)

8/23 土 10時半ごろ

 JR京都駅到着。
 早めについて、京都観光するつもりできました。嵯峨野だったら、太秦の隣なので、効率よくまわれることでしょう。
 しかし、嵯峨野線、1時間に2本しかないのか。ローカルだ。
 京都になれているひとだったらきっとバスでまわったのだろうけれども。

 嵯峨嵐山到着。

 まずは、南下して、嵐山に。

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 渡月橋。桂川。
 船下りが行われてました。

   

   

   

   

 亀山公園を登ります。

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 息を切らせつつも、展望上よりのこの眺望に疲れも忘れる。

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 トロッコの駅がある。

 天龍寺へ。

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 そして、竹林。すばらしい。

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 落柿舎。嵯峨天皇皇女有智子内親王墓とまわり、嵯峨嵐山駅にもどる。
 太秦駅へ移動。
 映画村に徒歩で。15分くらい歩く。
 入村。3時過ぎ。
 観光優先でここまできて猛烈に空腹だったので、うどんを食べる。

 地図を片手に映画村観光。いい感じ

 本日イベントが行われる中村座にゆくとすでに第一部が始まっていました。僕がこの日チケットを取っているのは二部のみ。しかし、表のディスプレイに司会する東雅夫さんの姿がリアルタイムに映っておりました。なんだここでも見られるのではないか。

 物販のコーナーに行くと、なんと京極夏彦氏が売り子をなさっていた。相変わらずの軽妙な語り口で、周囲の笑いをかもしながらも販売をする京極氏。

 つづいて、メディアファクトリーの「幽」の販売コーナーに行くと。編集Yさんが売り子をなさっていた。西荻ブックマークでのイベントでのことなど話す。うわさの山下昇平氏デザインのTシャツが販売されていた。
 勝山海百合さんの本も売られていたけれども、しばし購入を待ってみる。

 講談社のコーナーに行くと。みおぼえのある女性が売り子をされていた。
「あれ、石神茉莉さん」
「こんにちは」
 無料配布されていた黒史郎さんの「100KBを追いかけろ」のサイドストーリー別冊をいただく。その黒史郎さんは松嶋初音さんからサインをもらっていた。
 やがて、京極さんもこの場にあらわれ、作家たちが売り子として並ぶ。僕も黒さんにも加わるようにせかしたりする。
 京極さん、化野燐さん、木原さん、石神さん、松嶋さん、黒さんでならんで宣伝。観衆写真撮りまくり。
「写真撮影の場ではなく、物販なんだから、写メひとつにつきみなさん一冊購入してください」
「作家がこれだけ集まって売り子をしているブースは他にはないよ。これで売れなかったら講談社は商売が下手というしかない」
 と京極節は変わらず好評で周囲の笑いを買っていました。
「あんまり人前に出たくないのに」石神さんは照れておりました。「どういうはずかしめですかこれは」
 黒さんは買ってくださったかたに、深深と頭を下げてお礼を述べておられました。

 日本物怪観光の天野さんにもお会いする。
 国書刊行会のブースはやや地味でした。

 ぶらぶらと歩き、寺小屋にいると、ヒモロギヒロシさんと遭遇。よもや最初に会うのがヒモロギさんとは。しかもこんなに近所に住んでいるのに、わざわざ京都の太秦映画村で再会とは。

 人柄の良さが前面に出ているヒモロギさんは早速、見知らぬ団体から、写真撮影を頼まれていた。さすが。

 しかし、まもなく豪雨が映画村一帯を襲います。文字通りバケツをひっくり返したような雨で、みなさん軒先より身動きできず。お侍さんや町娘や忍者が現代の傘をさしながら避難する不思議な光景も見受けられました。

 イベント入場開始時刻の近くになると、雨脚も弱まってきました。
 立花腑楽さんと会う。その向こうの軒先には勝山海百合さん、田辺青蛙さんのすがたが。手を振ってくれる。
 雨を避けながら、立ち話。みおしょうまさんも来られる。
 フリーライターの門賀美央子さん、ポプラ社の斉藤尚美さん、加門七海さんとおなじみのかたも楽屋へとはいってゆく。思いもかけず、ときのあのひとのすがたも(ほらあの、3冠とも4冠ともいわれるあのひとですよ)。
 ヒモロギさんも合流。高原英理さんも来られる。
 にぎわってきたところで、開場開始。
 僕は席が見つからず、うろうろする。端の席だった。

 しばしのち、あやしげな拍子とともに開幕。
「怪談の鉄人」
 舞台の中央に譜面台を前にして、たたずむ門付袴姿の京極夏彦氏。
 前置きもなく、朗読開始。

だい「烏丸線」
朱雀門出「怪談しびと鰻」
岩里藁人「くずきり」

 web幽の読者投稿怪談、お題「京都」より3篇が選ばれ朗読。
 聞きごたえある。

 やはり「くずきり」がいちばんよかったです。京極氏の声や調子ともたいへんよくあっていました。

 司会の東さん登場。対談。福澤徹三氏、木原浩勝氏、平山夢明氏からたいへん興味深い実話怪談やその取材の様子が語られる。ことに最後の平山さんのお話からは場内に大爆笑が起こり、怪談の話とは思えない様相を呈しました。

 終演。ぞろぞろと出る。
 立花腑楽さんの誘導のもとにオフ会集合場所へと移動。
 僕はこの日はこのあと大阪に行くので、オフ会には参加できないけれども、集合場所にまで行きます。てのひら作家さんが集まってくる。
 田辺さんと話したりする。

 名残惜しくも、僕はこの場をあとに大阪に向かいます。にぎやかな場のあとのひとりの夜の電車はやはりさびしかった。しかし、今日明日と、僕が京都と大阪を行き来することでてのひらと回廊のつながりが生じるはず。

 21時半。京橋到着。大阪に来るのは9年ぶり。さて、回廊オフです。

(つづきます)

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2008年8月14日 (木)

侠女の系譜(勝山さん作品の予習として)

 勝山海百合さん応援日記(のつもりw)。

 8月25日に勝山海百合さんのアジアン怪談短編集『竜岩石とただならぬ娘』が刊行されます。ダ・ヴィンチの記事および、海百合さんからじかにメールでうかがったところ、ただならぬ娘とは、唐代伝奇に登場する侠女、聶隠娘なのだそうです。
 たしかにただならない娘ですw

 予習もかねて、この聶隠娘とはなにものかをまとめてみましょう。
 ネタバレはしないつもりですが。

 原典テキストの唐代伝奇の聶隠娘の物語は、岩波文庫『唐宋伝奇集』の下巻や平凡社の中国古典文学大系の24巻『六朝・唐・宋小説選』(たいていの図書館にはあります)に「空を飛ぶ侠女」として、おさめられてます。

 さすがに現代の物語になれた目で読むと、戦闘場面の記述がややとぼしく、迫力に欠けたり、ここで魔法を使うのはどうなんだろう、とか不満は出てくるのですが、なんといってもヒロインの輪郭と性格がはっきりしていて、好感をもって読めます。
 鏡が重要な役割をしめすのもポイントです。

 それまでの中国の志怪作品にも、たとえば村人を困らせる巨大な白蛇と剣をもって戦う「捜神記」の李娘など、戦闘系の女性をあつかった作品はありますが、聶隠娘のきわだっているところは、義によって動くという点でありましょう。空を飛べるほどの跳躍能力を持ち、悪いやつを非情なまでに一撃必殺の匕首で殺してゆく。そのすがたはまさに侠女です。

 井波律子「破壊の女神 中国史のなかの女たち」という本では、「侠女の系譜」という章において、この聶隠娘をはじまりとした、中国小説の戦闘型少女の移りゆきが丁寧に解説されています。

 日本でも、この聶隠娘をあつかった作品がいくつか、書かれています。以下所感を述べてみます。
(佐藤春夫の作品に関しては調べきれてないです。すみませんw)

 海音寺潮五郎『蘭陵の夜叉姫』
 短編集の表題作品。旺文社文庫ですが、入手はやや困難。amazonやbk1では購入できるみたい。
 特異な身体能力をそなえた聶隠娘の戦闘描写が切れ味がよいです。でも、原作のイメージが好きなひとは彼女の性癖にちょっとがっかりするかも。

 田中芳樹「黒道凶日の女」「騎豹女侠」
『黒竜潭異聞~中国歴史奇譚集~』に収録。(実業之日本社)

「黒道凶日の女」
 唐の将軍と聶隠娘のつかのま出会いを描いた作品。戦を起こすには最悪の状況というべき黒道凶日に、かつて、ひとたびの契りを交わした聶隠娘が将軍の前に忽然とあらわれ、行軍を勝利へと導いてくれる。
 黒豹の背に乗った凛然たる侠女が雪原を疾駆するという、美学上の観点からもきわめて整った作品。中国史もので知られるこの作者だけれども、短編の最高傑作のひとつだと思う。
「騎豹女侠」
 黒道凶日では薄められていた魔術風の聶隠娘が描かれている。
 これまで、聶隠娘といえば白い驢馬に乗ってあらわれるところを、黒豹に変えたあたりは、アレンジとして絶妙だし、疾走感があり、雰囲気にもあっていて、卓抜した冴えを感じます。

 ほかにも探せばあるかも。
 井上祐美子さんにもあるらしいけど、調べきれてないですw

 さて、このただならない侠女を勝山さんがどのようなかたちで、「自分なりの解釈で」書かれたのか、まこともって楽しみです。姿勢を正して25日を待ちましょうw

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