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2009年8月30日 (日)

高遠ブックフェスティバル情報

本と町、町と人、人と旅、そして本と旅。
この夏、長野県伊那市高遠町で
日本で初めての「ブックツーリズム」の試みがスタートします!
2009年8月29日(土)・30日(日)

Bf208x300第1回「高遠ブックフェスティバル」
  • 開催時間
    開始 10:00頃 / 終了 21:00頃(催しにより異なります)
  • 開催地
    長野県伊那市高遠町内の町並み全域
  • 主催
    高遠ブックフェスティバル実行委員会

  • おもな内容
    • 本の町シンポジウム
      パネリスト/角田光代、熊田俊郎、北尾トロ、市村次夫 司会/永江 朗
    • いしいしんじさん、角田光代さん、都築響一さんなど人気作家によるトーク
    • 飯沢耕太郎さんプロデュースによる「きのこ文学スポット」
    • 地元小中高生によるブックリサイクルマーケット
    • 百人一首大会
    • 出版社のブース出展 ・地元農家によるとれたて野菜販売

    以上をはじめ、約30の企画が、高遠のメインストリートや各会場を使って行われます。

» 詳細はこちらから
「高遠ブックフェスティバル」公式サイト
http://takatobookfestival.org/

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2009年8月24日 (月)

石神茉莉『謝肉祭の王』玩具館綺譚

謝肉祭の王 玩具館綺譚 (講談社ノベルス イQ- 2) Book 謝肉祭の王 玩具館綺譚 (講談社ノベルス イQ- 2)

著者:石神 茉莉
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 妖怪イベントなどで、しばしばお会いする、石神茉莉さんの講談社ノベルス「玩具館 三隣亡」シリーズ2作目が、先日、刊行されたので、さっそく読んでみました。

 bk1での購入はこちら

 謎と心理描写の精密さで、くいくい引っ張ってくるストーリー展開なので、すぐに読み終わりました。
 シリーズでおなじみの玩具館「三隣亡」の店員兄妹も登場します。

 以下、ネタばれあり、感想です。

 

 

 

 

 

 

 イタリアの血を半分引いた美貌の若手男性が友人の女性作家、千晶にいわくありげな仮装用の仮面を譲り、その直後に忽然と失踪する。仮面には処刑にまつわる血なまぐさい伝説が。それを裏づけるように千晶の周囲にも不吉な事件が起きてゆく。

 千晶は母ひとり娘ひとりの暮らしで細細とながらも作家で生計を立てているのですが、本作はこの千晶の細密な心理描写によってストーリーがすすんでゆきます。
 現代の小説をめぐる出版界の流通の移りのめまぐるしさに嘆く場面など、ついつい幻想小説家としての作者の姿をかさねあわせて見てしまいます。
 主人公がそうした作者の投影と錯覚できるほどに近いせいか、うがつような心理の動きと、次第に忍び寄る得体の知れない恐怖への迫りくる不安ぶりには、ついつい読みふけってしまいます。
 後半からは、物語も求心性を持ち、恐怖も加速してくるので、一気です。

 黒を華やかに着こなす美女、美珠(みたま)は前作の1作目『人魚と提琴』ではストーカー男に対ゾンビ用銃で尋問する場面が、なんとも印象深かったですが、今度は日本刀できます。
 この、謎を全身にまとわせた沈着な美女が動揺したり、驚愕する場面を見る日が来るものかどうかも、自分にとっては、今後のシリーズを読んでゆく上での楽しみのひとつです。

 本シリーズでは定番となりつつある、お茶とスイーツの場面もふんだんに描かれています。

 それから、美珠の兄にして、「三隣亡」の店主の「ゾンビにしか興味のない男」のTが今回、たいへん頼りがいがあり、彼が登場して来るだけで安堵感をおぼえたものですが、これって僕だけの感想でしょうか。

 次回作にも期待度大です。

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2009年8月23日 (日)

完全版「最後のユニコーン」

完全版 最後のユニコーン Book 完全版 最後のユニコーン

著者:ピーター・S. ビーグル
販売元:学習研究社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 旧訳をどのくらい前に読んだものか、おぼえていないけれど、いざ読んでみるといろいろおぼえていて、あれこれ思いだした。
 本編の最後の方では、胸に迫るものがあり、熱いものがこみあげてきた。
 大人になって読み返してみると、登場人物の声に別の響きや意味が感じ取れるとは、よいファンタジーの証なのだろう。

 37年のときをおいて書かれたという続編は、その「37年のとき」というのが、作家によっては筆の衰えや、老残の影を見せたりするひともいるので、不安だったけれども、読んでみたら、むしろ、ときがおかれたことによる、充実さを感じて、これまたよい作品だった。ありがとう、といいたいくらいに。

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